皆さん、特定看護師はご存知でしょうか?2015年10月に『特定行為に係る看護師の研修制度』によって誕生しました。特定行為は現在21区分38行為があります。
私は呼吸器(人工呼吸に係るもの)関連、栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連、循環動態に係る薬剤投与関連の区分の特定行為研修を修了しました。
特定看護師の利点はなんといっても、手順書に基づき患者の状態を見極め、医師の指示を待たず患者にタイムリーな医療行為を実施できる点です。特定看護師がいることで、患者の苦痛を最小限にとどめることができます。また、特定行為を修了することで看護師の仕事の幅も大きく広がります。病院での活躍はもちろんのこと、訪問看護や診療所など多くの場所で活躍の機会があります。患者の笑顔や「ありがとう」の言葉は看護師にとって一番のやりがいです。私たちと一緒に最良の看護を探求しませんか?
私は、認知症の人がその人らしく豊かな生活を過ごすことができるように支援したいと思い、認知症看護を志望しました。認知症の人の行動・症状を満たされていないニーズの現れとして理解し、ケアによってニーズを満たすことに努めています。認知症の人が自分は入院していると理解できなくても、周囲の人と穏やかに過ごせていると、やりがいや充実感を感じます。
認知症の人のその人らしく豊かな生活を支えられるよう、皆さんと一緒に働きかけていきたいです。
私は再び経口摂取が可能になり覚醒や自立度が改善し回復に至った患者さんへの関わりをきっかけに、「食べる」こと、摂食嚥下ケアは重要だと感じ認定を目指しました。現在は看護外来や入院患者さんに対し、看護師や多職種と連携をとりながら専門分野の活動をしています。患者さんの「美味しい」や食事を楽しみにしている姿を見るとやりがいを感じます。これからも「口から食べる」という想いに添えるように取り組んでいきたいです。
私は、これまで出会った患者さんの「食べたい」気持ちに応えられなかった経験から、摂食・嚥下障害看護認定看護師を志望いたしました。多くの患者さんの「食べる」を支えられるよう、日々摂食嚥下評価と訓練、姿勢や食べる環境の調整、口腔ケア、栄養ケアなどを実践しています。また、患者さんを支える家族や医療スタッフとともに「食べる」を実現できるよう、看護での指導・相談の役割も担います。
口から食べられるようになった患者さんからいただいた「おいしい」「ありがとう」とその笑顔が、私の看護のやりがいにつながっています。
2008年に皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得し、2017年に創傷管理関連特定行為研修を修了しました。褥瘡や創傷、ストーマケア等医師や他職種と連携し、その人らしい生活が送れるように援助しています。特定行為は、創の状況に合わせ、手順書に基づきタイムリーに実践しています。
また、退院支援看護師や訪問看護師と連携し、地域に出向き、病院、地域・在宅とケアをつなげていくことを目指しています。
看護の喜びとやりがいを感じながら活動しています。
皮膚・排泄ケア認定看護師として活動し、2回目の更新を終えました。現在は県立磐井病院で褥瘡管理者として活動しています。
認定を目指したきっかけは難渋していた尿路ストーマ管理をより深く学び患者さんをサポートしたいという思いからでした。認定の教育課程は大変なこともありましたが、苦楽を共にした仲間と出会えました。私の人生の宝物です。
皮膚・排泄ケア認定看護師として患者さんが入院という人生の一大事を乗り越え、元の生活に戻れるようにスタッフとサポートしていくことが自分の役割と考えています。
私は、安全で安心な手術を提供するために、術前から術後までの継続看護が必要と感じ手術看護認定看護師を目指しました。「患者さんにとっての最善は何か」をスタッフと共に問いながら、周術期看護の専門性を高め、手術チームを担う調整役として日々活動しています。
また、2021年度に特定行為の外科術後パッケージを修了しました。現在は特定行為の実践を通し、病棟や外来、他職種との協働、効果的な情報共有をすることで、より質の高い看護を目指し活動しています。
「地域の褥瘡を予防したい!」という思いが、皮膚・排泄ケア分野を学ぶきっかけでした。認定看護師として活動する中で、様々な疾患を併せ持つ患者さんに対して多職種からなるチームと協働した関わりが、質の高いケアの提供につながっていることを実感しています。特定行為研修を修了し、より深く患者さんの状態をアセスメントできるようになり、これまで以上に様々な職種と連携した活動が増えています。病院だけではなく在宅や施設など療養する場において、患者さんの状態に応じたタイムリーなケアが提供され、安心して療養を継続することができるよう活動していきたいと思います。
私は、看護師として経験を重ねる中で、「病を抱えながらも、その人らしく生活できる支援」について模索するようになり、緩和ケア認定看護師の道を志しました。緩和ケアは、病を抱える患者と家族の"身体"と"心"と"生活"に寄り添いながら支援するアプローチです。特定行為研修を含めた認定看護師教育課程を修了したことで、看護の言語化をより深く行えるようになり、多職種と共に患者家族のQOL向上を目指して活動しています。
認定看護師へ進むきっかけは、患者さんのストーマケアに難渋したことでした。その当時私にはストーマケアに関する知識や技術も不足しており専門的な知識を身につけたい、患者さんの辛い思いを少しでもなくしたいと思い認定看護師を目指しました。2011年に皮膚・排泄ケア認定看護師免許取得後、2021年には特定行為研修を終了し現在活動しています。患者さんやご家族が外来通院、入院、退院後も安心して生活できるよう、多職種、病棟・外来看護師等と連携しながら日々活動しています。
精神科認定看護師を目指すきっかけの一つは、自分の看護に「これで良いのだろうか」と疑問を抱いたことです。精神科認定看護師教育課程での学びは、まさに目から鱗が落ちる気づきの連続でした。学んだ知識と技術をもとに、実践を通じて自分の成長と周囲の変化を感じることができます。
看護に対する姿勢として、単に「患者さん」ではなく「人」としていかに理解し、支援するかを探求し続けることが大切だと思います。また、看護師としても人としても成長できるのが、精神科看護の魅力だと思います。
2021年度特定行為研修に参加し、特定看護師となりました。特定行為とは、診療の補助であり、専門的な知識・技能が必要とされる診療補助行為をあらかじめ医師の指示として作成された「手順書」に基づいて医療行為を行うことです。外来・入院・在宅において、医師を待つことなく安全に配慮しながら個別性のある適切な処置をタイムリーに実践することが可能になります。特定行為を有効に活用し院内医療チームと地域の多職種とともに切れ目のない質の高い医療の提供を目指したいと考えております。
『認知症の方とご家族が住み慣れた地域で安心して生活するためにはどうしたら良いか』と考えたことが認定看護師を目指したきっかけでした。現在は、早期に症状改善できるように多職種での院内ラウンドで実践・指導を行い、認知症相談外来や認知症疾患医療センターでの相談支援を行っています。また、市民や地域関係者へ出前講座や研修を行い、認知症の正しい知識の普及にも力を入れています。これからも認知症の方やご家族に寄り添いながら、その人らしい生活が送れるように支援していきたいと思います。
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